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活動情報

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暑い今年の夏も終わりましたが、皆さんはいかがお過ごしに


  私は、最近のニュースをみていて、なんだか物騒な事件が増えているようで気になりました。マンションの近隣同士で、騒音が気になるとかで、殺人事件にまで発展するケースもありました。どうして、殺人にまで発展することになったのでしょうか。長引く不況の脱出口が見えない中、人々の不満とストレスがたまっているように感じるのは、気のせいでしょうか。

  このたび、10月7日から10月11日にかけて催される、板橋区主催の『夜間法律講座』において(区内在住在勤の方対象)、「近隣トラブルの法律問題〜上手な近所付き合いのために〜」と題して、講義をします(当職担当分は10月11日)。一昔前なら、"近隣トラブル"なるものは、地域のコミュニティーで解決もしたのでしょうが、都市の過密化により、騒音・プライバシー侵害等"近隣トラブル"がますます増加して複雑になっているとともに、"顔も知らない隣人"も増加して、当事者同士での話し合いによる解決が困難になっています。そこで、私は、講義の中で、"近隣トラブル"の法的解決を勧めるつもりです。"近隣トラブル"は放っておくと、ストレスがたまって精神衛生上不健康であるばかりか、下手をすると、上述のような事件にまで発展しかねません。裁判沙汰にすることに対する根強い嫌悪感も、まだ日本社会にはあるようですが、むしろ今後は、第三者に入ってもらって、法的な線引きをきちんとして解決する方が、かえって健康的であると私は考えています。

  今年の暑い夏は、私は、初めての単独での著作も書き上げました。まもなく出版されます(「一人でもできる債権回収」弘文堂)。長引く不況下、債権回収におけるトラブルの相談をよく受けます。債務者の自発的な支払に期待することが困難になっているのです。かといって、債権者は、債務者に対して、身包みはぐような取立てまで行うことは許されません。債務者の生存権(憲法25条)が侵されることのないように、債権回収にも法的ルールとモラルを要求するのが近代法治国家なのです。

  債権回収の法的ルールを熟知することは、債権者にとってはもちろん、債務者にとっても必要なことです。資本主義社会において優勝劣敗はつきものです。誰でも債権者になることもあれば、債務者になることもあります。事業の調子のいいときもあれば、苦しいときもあるのです。多くの方に、債権回収の法的知識を知っていただきたく、この本を書き上げました。書店で見かけましたら、是非、ご一読下さい。


2002年9月
石 井 逸 郎

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